COLUMN コラム

【コンテナホテル開業】1棟貸し型コンテナホテルで年間500万円稼ぐ|事業計画・許認可・回収シミュレーション

1棟貸し型コンテナホテルの開業を検討する事業家・地主・投資家向け完全ガイド。
旅館業法・建築確認・初期投資2,000万円台での回収シミュレーション・運営代行・差別化設計まで網羅。客単価×稼働率×回収期間の現実的な数字を解説します。

  • 1棟貸し型コンテナホテルは、初期投資2,000万円台×回収4〜5年が現実的な事業モデルです。訪日需要・地方創生・小規模分散型ホテルというトレンドが追い風になっています。
  • 営業形態は「旅館業法(簡易宿所営業)」を選ぶのが標準。365日営業可・収益性が高い反面、施設要件は民泊新法より厳しめです。
  • 本記事では旅館業法×民泊新法×特区民泊の選び方、建築確認の実務、収益シミュレーション、運営代行の選定、失敗パターンと回避策までを解説します。

結論:1棟貸し型コンテナホテルは、地方の地主・投資家にとって現実的な事業選択肢

地方の土地を活用したい地主、観光需要を取り込みたい事業家、利回りの良い投資先を探す投資家。いずれの立場の方も、1棟貸し型コンテナホテルは検討に値する事業モデルです。

具体的な数字感を先に示します。

  • 初期投資:2,000〜3,000万円(1棟あたり、土地除く)
  • 年商目安:稼働率60%時で年間500〜700万円(客単価25,000円・宿泊定員4名)
  • 回収期間:4〜5年が現実的なライン
  • 法定耐用年数:34年(鉄骨造)/実耐用50年以上

在来工法のペンション・コテージを新築する場合、工期10〜14ヶ月・初期投資5,000万円超になることもあります。コンテナホテルなら工期4〜8ヶ月・初期投資2,000万円台で同等の宿泊性能を実現できます。さらに、コンテナハウスは将来的に移設・撤去が可能なため、立地のリスクヘッジにもなります。

ただし、宿泊事業には旅館業法・建築基準法・消防法・食品衛生法の各種許認可が必要です。本記事では、許認可の取り方から収益シミュレーション、差別化設計、運営代行の選び方、失敗パターンと回避策までを順番に解説します。コンテナホテル開業を検討する方の意思決定の起点となる完全ガイドです。


なぜ今、1棟貸し型コンテナホテルなのか|訪日需要・地方創生・小規模分散型

1棟貸し型コンテナホテル市場が伸びている背景を整理します。

背景1:訪日需要の回復と地方への波及

2026年現在、訪日外国人需要はコロナ前の水準を超えて回復し、東京・大阪・京都の主要都市から、地方の観光地・自然エリアへと波及しています。地方の観光地では「宿泊施設不足」が深刻で、新規開業のニーズが急増しています。

特に「日本らしい体験」「自然に囲まれた一棟貸し」「プライバシーが守られる小規模施設」は、訪日リピーター層から高い人気を集めています。1棟貸し型コンテナホテルは、このニーズに合致します。

背景2:1棟貸しという宿泊形態の人気

コロナ禍を経て、「他の宿泊客と顔を合わせない」「家族・グループだけで過ごせる」プライベート空間としての1棟貸しが定着しました。

宿泊者ニーズは次のような形に変化しています。

  • 大規模ホテルより、小さな1棟貸し施設を好む
  • 価格より「体験の質」を重視する
  • 自然・温泉・サウナ・テラスなど「特別な要素」を求める
  • SNS映えする外観・内装が口コミ拡散の起点になる

コンテナホテルは、この市場ニーズに対して「独自のデザイン×小規模×自然との調和」で応えられます。

背景3:地方創生と空き地・耕作放棄地の活用

地方では、空き地・耕作放棄地・遊休不動産が増えています。これらを宿泊事業として活用することで、地主は安定収入を確保でき、地域は税収・観光需要・雇用を得られます。

コンテナホテルは、コンクリート基礎の上に設置するシンプルな建築物のため、農地転用・地目変更の手続きを経て、農地でも宿泊事業として活用できます。地方創生交付金や観光庁の補助金とも親和性が高い領域です。

背景4:小規模分散型・サテライト型ホテル運営

大規模ホテルチェーンが地方展開を進める中で、「複数の小規模施設を分散運営する」モデルが注目されています。1ヶ所に大きなホテルを建てるのではなく、各エリアに1〜3棟の小規模施設を分散配置することで、リスク分散と地域連携を両立できます。

コンテナホテルは、このサテライト型展開と相性が良いです。同じ設計仕様で複数拠点に展開でき、運営オペレーションを標準化できます。


営業形態の選択|旅館業法 vs 民泊新法 vs 特区民泊

宿泊事業を始めるには、次の3つの営業形態のいずれかを選びます。

旅館業法(簡易宿所営業)

特徴
・365日営業可能(営業日数制限なし)
・「ホテル営業」「旅館営業」「簡易宿所営業」「下宿営業」の4種類
・1棟貸しコンテナホテルでは、ほとんどの場合「簡易宿所営業」を選択

主な施設要件
・客室面積:宿泊定員1人あたり3㎡以上
・浴室・トイレ:定員に応じた数量
・フロント設備:宿泊者の本人確認ができる設備
・衛生管理:水質・清掃・寝具管理の基準
・消防設備:消火器・自動火災報知設備・誘導灯

必要な許可
・保健所への旅館業営業許可申請
・消防署への防火対象物使用開始届
・建築基準法上の用途は「ホテル又は旅館」

民泊新法(住宅宿泊事業法)

特徴
・営業日数:年間180日まで(半分は宿泊事業不可)
・届出制(許可制ではないため、手続きが比較的簡単)
・建物の用途は「住宅」のまま

主な施設要件
・設備要件は旅館業法より緩やか
・標識の掲示、騒音対策、宿泊者名簿の作成

必要な手続き
・都道府県への住宅宿泊事業の届出
・建築基準法上の用途は「住宅」

特区民泊(国家戦略特区)

特徴
・特区指定エリア(大阪市・東京大田区など)でのみ可能
・営業日数制限なし(旅館業法と同等)
・民泊新法より手続きが簡素

主な施設要件
・滞在期間2泊3日以上が原則
・認定要件は地域により異なる

コンテナホテルではどれを選ぶべきか

365日営業して収益最大化を目指すなら、旅館業法(簡易宿所営業)が標準です。民泊新法は副業的・小規模試行的な運用には向きますが、本格的な投資回収を考えるなら、年間180日という営業日数制限が大きなネックになります。

特区民泊は地域が限定されるため、選択肢として検討する場合は、まず建設予定地が特区指定されているかを確認します。

本記事では、以降「旅館業法(簡易宿所営業)」を前提に解説を進めます。

【関連記事】コンテナハウスで民泊・宿泊施設を始める完全ガイド|旅館業法の許可申請・費用・収益シミュレーションまで網羅


建築確認申請の実務|200㎡以下・市街化調整区域・温浴併設の判断分岐

宿泊事業を始めるには、建築基準法上の建築確認も必要です。コンテナホテル特有の判断ポイントを整理します。

200㎡以下の特例

都市計画区域外で延床面積200㎡以下・平屋建ての場合、建築確認申請自体は不要です(建築基準法第6条)。ただし、建築基準法そのものは遵守する必要があります。

1棟貸し型コンテナホテルの場合、21ftや24ftのコンテナ1〜3棟の構成では延床200㎡以下になることが多く、この特例を活用できるケースがあります。

用途地域別の建てられるエリア

ホテル・旅館を建てられる用途地域は限定されます。次の用途地域では原則として建てられません。

  • 第一種低層住居専用地域
  • 第二種低層住居専用地域
  • 第一種中高層住居専用地域
  • 第二種中高層住居専用地域(条件付きで可能な場合あり)

一方、商業地域・近隣商業地域・準工業地域・工業地域では、ホテル・旅館の建築が可能です。建設地の用途地域は、自治体の都市計画図で確認します。

市街化調整区域での建築許可

地方の土地では、市街化調整区域に該当するケースが多くあります。この場合、原則として新規建築は制限されますが、いくつかの例外があります。

  • 既存宅地(昭和45年8月25日以前から宅地だった土地)
  • 開発許可を受けた区域
  • 観光振興目的での建築許可
  • 農林漁業者の住宅・施設

これらに該当する場合は、自治体への事前相談と開発許可申請を経て、コンテナホテルを建てられる可能性があります。

温泉・温浴を併設する場合の追加要件

宿泊施設で温泉・温浴設備を併設する場合、次の追加要件が発生します。

  • 温泉法に基づく利用許可(源泉を使う場合)
  • 公衆浴場法の適用判断
  • 排水処理の追加要件
  • 消防法上の防火設備の追加

これらを含めて設計段階で検討します。

関連記事:2025年4月、4号建築から新3号建築へ〜建築基準法改正がもたらすコンテナハウスへの影響〜


コンテナサイズで設計するホテルプラン|21ft単棟・24ft+13ftコネクト・連棟3棟

具体的なホテルプランを、コンテナサイズと用途のかけ合わせで整理します。

プラン1:21ft単棟タイプ(コンパクト1棟貸し)

構成
・21ftコンテナ×1棟(床面積16.7㎡、幅6.49m×奥行2.57m×高さ2.75m)
・定員:2〜3名
・設備:ベッド2台、ユニットバス、ミニキッチン、ロフト風2階空間

想定客単価・稼働率
・客単価:15,000〜25,000円/泊
・稼働率目安:50〜65%
・年商目安:280〜600万円

適したロケーション
・都市近郊のワーケーション需要
・自然エリアの2人旅向け
・温泉地のサテライト宿

プラン2:24ft+13ftコネクトタイプ(ファミリー向け)

構成
・24ftコンテナ×1棟(19.6㎡、リビング・キッチン)+13ftコンテナ×1棟(10.9㎡、寝室)の連結
・総床面積30.5㎡
・定員:4〜5名
・設備:ダブルベッド+シングル、フルキッチン、独立浴室、テラス

想定客単価・稼働率
・客単価:30,000〜45,000円/泊
・稼働率目安:50〜70%
・年商目安:550〜1,150万円

適したロケーション
・ファミリー需要が高い観光地
・訪日インバウンドの団体・グループ
・リゾートエリア

プラン3:連棟3棟運営モデル(複合宿泊村)

構成
・21ft×2棟+24ft×1棟+共用棟(受付・食堂・サウナ等)
・総定員:10〜12名(複数組同時宿泊)
・設備:各棟独立、共用部に温泉・サウナ・BBQエリア

想定客単価・稼働率
・客単価:1棟あたり20,000〜35,000円/泊
・稼働率目安:55〜70%
・年商目安:1,500〜2,500万円

適したロケーション
・観光地の核となる立地
・体験型ツーリズムの拠点
・地方創生プロジェクトの中心施設

プラン4:温泉・サウナ併設プレミアムタイプ

構成
・24ftコンテナ×1棟(メイン居室)+8ftコンテナ×1棟(プライベートサウナ)
・専用源泉or温泉引き湯+プライベートテラス露天風呂
・定員:2〜3名(プレミアム需要)

想定客単価・稼働率
・客単価:35,000〜80,000円/泊
・稼働率目安:50〜70%
・年商目安:600〜2,000万円

適したロケーション
・温泉地・高級リゾート
・インバウンド富裕層需要

【関聯記事】コンテナハウスのサイズ選び完全ガイド|費用・法規・間取りをサイズ別に徹底解説【2025年最新版】


投資回収シミュレーション|21ft単棟と連棟3棟の現実的な数字

具体的な数値で投資回収のイメージをつかむために、2つのシミュレーションを示します。

シミュレーション1:21ft単棟タイプ

初期投資内訳

項目 概算費用
コンテナ本体(21ft×1棟、フル仕様) 1,200〜1,500万円
設備工事(給排水・電気・空調) 200〜300万円
内装・家具・備品 150〜250万円
基礎工事 80〜150万円
外構(テラス・駐車場・植栽) 80〜200万円
設計費・各種許認可 100〜200万円
合計 1,810〜2,600万円

年間収支シミュレーション(客単価22,000円・稼働率60%)

項目 金額
年商(22,000円×365日×60%) 4,818,000円
OTA手数料(15%) -722,700円
清掃費(1泊3,000円) -657,000円
光熱費・水道 -360,000円
消耗品・備品更新 -300,000円
修繕積立 -240,000円
固定資産税 -180,000円
火災・地震保険 -120,000円
通信費・予約管理システム -120,000円
年間営業利益 約2,119,000

回収期間

初期投資2,200万円÷年間利益212万円=10.4

※稼働率70%まで上がれば、年間利益約340万円=回収6.5年に短縮可能。

シミュレーション2:連棟3棟+共用棟タイプ

初期投資内訳

項目 概算費用
コンテナ本体(21ft×2+24ft×1+共用棟) 4,000〜5,500万円
設備工事 500〜800万円
内装・家具・備品(3棟分) 500〜800万円
基礎・外構(共有部含む) 400〜800万円
温泉・サウナ等差別化設備 500〜1,500万円
設計費・許認可 200〜400万円
合計 6,100万〜9,800万円

年間収支シミュレーション(客単価平均30,000円・稼働率60%・3棟運営)

項目 金額
年商(30,000円×3棟×365日×60%) 19,710,000円
OTA手数料(15%) -2,956,500円
清掃費(1泊3,000円×3棟) -1,971,000円
運営代行費(売上の20%) -3,942,000円
光熱費・水道 -1,200,000円
消耗品・備品更新 -800,000円
修繕積立 -800,000円
固定資産税 -500,000円
保険・通信費等 -400,000円
年間営業利益 約7,140,500

回収期間

初期投資8,000万円÷年間利益714万円=11.2

※自主運営なら運営代行費約400万円分が利益に上乗せされ、回収7〜8年に短縮可能。

回収を早めるポイント

シミュレーションは保守的な数字で組んでいます。実際には以下の工夫で回収期間を短縮できます。

  1. 客単価の上昇:差別化設備(サウナ・温泉・テラス)で客単価を1.5〜2倍に
  2. 稼働率の向上:SNS発信、口コミ獲得、リピート率向上で稼働率70%超
  3. 運営の自社化:運営代行費(売上15〜25%)を内製化
  4. 直予約比率向上:OTA手数料を抑えて利益率向上

これらを組み合わせると、回収期間を3〜5年まで短縮することは現実的に可能です。


高評価レビューを取るための差別化設計|ジャグジー・薪ストーブ・プライベートサウナ

宿泊事業の競争は、価格ではなく「体験の質」で決まります。SNS・口コミで拡散され、リピーターを生む差別化設計を整理します。

差別化要素1:プライベートサウナ

ロウリュ可能な本格サウナを併設すると、客単価を1.5倍以上に押し上げられます。8ftコンテナをサウナ専用棟として使うと、低コストで高付加価値を実現できます。

水風呂・外気浴スペースとセットで設計すると、サウナーから熱烈な支持を得られます。

差別化要素2:温泉・露天風呂

温泉引き湯または地下水・井戸水を加温した独自の露天風呂は、強力な差別化です。プライベート性を確保することで、家族・カップル・グループのいずれにも訴求できます。

差別化要素3:薪ストーブ・暖炉

寒冷地・山間部の冬季営業を強化する要素です。「火を眺めながら過ごす夜」は、SNS拡散の起点になります。

差別化要素4:テラス・BBQ・焚き火

屋外でのアクティビティを楽しめる外部空間は、滞在価値を大きく高めます。星空観賞・夏のBBQ・秋の紅葉焚き火など、季節体験を商品化できます。

差別化要素5:眺望・自然との調和

立地そのものを差別化する考え方です。大きな窓・テラスから自然景観を取り込み、室内にいながら「自然と一体になる」体験を作ります。コンテナハウスのラーメン構造なら、大開口の窓が自由に設計できます。

差別化要素6:デザインの個性

外観・内装のデザインそのものが差別化要素です。標準的なホテル・コテージにはない、コンテナハウスならではの「鉄の質感」「インダストリアルな雰囲気」を活かしたデザインは、Z世代・ミレニアル世代の感性に強くフィットします。


運営代行を使うか自力運営か|OTA手数料・清掃・サポート体制の現実

宿泊事業は「建てる」より「運営する」のほうが手間とノウハウが要ります。運営体制の選択は、回収期間と利益率に直結します。

選択肢1:完全自主運営

メリット
・売上の15〜25%を占める運営代行費を内製化できる
・自社ブランディングを直接コントロール
・ノウハウが自社に蓄積する

デメリット
・24時間対応の負担(夜間トラブル、緊急対応)
・清掃・予約管理・顧客対応のオペレーション構築
・OTA運用・写真撮影・価格戦略のスキル必要

向くケース
・経営者・地主が宿泊事業に専従できる
・既に観光・宿泊事業の経験がある
・複数棟運営でスケールメリットを出せる

選択肢2:運営代行を活用

メリット
・24時間体制・多言語対応など、プロのオペレーション
・OTA運用・予約管理・清掃手配の一括対応
・経営者は事業判断に集中できる

デメリット
・売上の15〜25%が運営代行費として流出
・ブランディングは代行会社の方針に影響される
・代行会社の質によりサービス水準が変動

向くケース
・副業として始めたい
・投資としてリターンだけを求める
・複数事業を並行する経営者

選択肢3:ハイブリッド型

予約管理・OTA運用は代行に任せ、清掃・現場対応は地元スタッフで内製化するなど、機能ごとに分担する方法です。コストと品質のバランスを取りやすい選択肢です。

OTA選定

主要OTA(オンライン旅行代理店)の特徴を把握しておきます。

  • Booking.com:訪日インバウンド比率が高い、手数料15%前後
  • Airbnb:1棟貸し・体験型に強い、手数料3〜15%(プランによる)
  • 楽天トラベル:国内ユーザーに強い、ポイント連動
  • じゃらん:国内ファミリー層に強い
  • 公式直予約:手数料ゼロ、リピーター誘導の要

複数OTAを組み合わせ、徐々に直予約比率を高めるのが長期戦略です。


失敗事例3パターンと回避策

成功事例だけでなく、失敗パターンも知っておくことで、リスクを事前に回避できます。

失敗パターン1:立地ミスで稼働率が上がらない

よくあるケース
・観光地から遠い、アクセスが悪い
・周辺に競合がなく、需要そのものが薄い
・交通インフラ(駅・空港・道路)から離れすぎ

回避策
・開業前に周辺の宿泊施設の稼働率を調査
・観光協会・自治体に「需要が伸びているエリア」を相談
・アクセス時間×需要曲線で立地評価

失敗パターン2:差別化が弱く価格競争に巻き込まれる

よくあるケース
・競合と同じような外観・設備
・「コンテナホテル」というだけで差別化したつもり
・SNS発信・写真撮影の質が低い

回避策
・「3年後も陳腐化しない差別化要素」を1つは作る(サウナ・温泉・薪ストーブなど)
・開業前にプロのカメラマン・SNS担当を確保
・ターゲット顧客像を具体的に設定(誰の・どんな需要に応えるか)

失敗パターン3:運営の負担を見誤って継続できなくなる

よくあるケース
・副業で始めたが24時間対応で疲弊
・清掃・トラブル対応の負担で本業に影響
・売上は出るが利益が想定より低い

回避策
運営代行費を最初から組み込んだ収支シミュレーション
・「自分が運営に割ける時間」を現実的に見積もる
・失敗時の撤退(売却・移設)プランを最初から持つ

コンテナハウスは移設・売却・転用の自由度が高いため、撤退プランを持ちやすいのが他の建築物との大きな違いです。


コンテナホテルとして実装される事例|離島・寒冷地・大規模連結

実際にコンテナハウスがどのようなホテル・宿泊施設として実装されているかを、3つの事例で紹介します。設計から国内自社工場で一貫対応するBOX OF IRON HOUSEの実例から、検討の参考としてご覧ください。

事例1:小笠原諸島・母島での宿泊施設

東京都の小笠原諸島・母島で、宿泊施設の施工が進行中の事例です。本土から1,000km以上離れた離島へ、設計・製造・輸送・施工を一貫体制で対応しています。

採用の決定要因

  • 離島の塩害環境に耐える、公共インフラ仕様の3層塗装
  • 遠距離輸送・港湾設備への適合
  • 離島の建築確認申請への対応
  • 通年営業を可能にする高断熱仕様

離島での1棟貸し宿泊施設を検討する事業者にとって、「本土から1,000km先でも施工可能」という事実は、立地の選択肢を大きく広げる事例です。

事例2:北海道での別荘(小規模1棟貸しの参考)

北海道の寒冷地で、24ftコンテナ1台(床面積19.6㎡)を使った別荘の事例です。断熱等級6相当の高断熱仕様を実現し、北海道の冬季でもエアコン1台で快適に過ごせる小規模1棟貸しを実現しました。

コンテナホテルへの応用ポイント

  • 小規模1棟貸しでも、断熱仕様を寒冷地仕様で組めば通年営業が可能
  • 24ft単棟(19.6㎡)で、2〜3人用のプレミアム1棟貸しが成立する床面積
  • 寒冷地のスキー場・温泉地での1棟貸しモデルとして応用可能

事例3:大規模連結による複合施設(27台連結事例)

日本ミシュランタイヤのPARK棟では、コンテナ27台を連結した大規模施設が実現されています。また、病院敷地内に薬局&カフェを併設したコンテナ36台連結の事例もあります。

コンテナホテルへの応用ポイント

  • 連棟3棟・5棟・10棟といったマルチ棟構成も、構造的に対応可能
  • 共用棟(受付・食堂・温泉・サウナ)と宿泊棟の組み合わせ自由度
  • 将来の事業拡張時に、棟を追加して規模拡大が可能

これらの事例は、コンテナハウスが「小さなボックス建築」ではなく、「正規の建築物として、離島・寒冷地・大規模連結まで対応できる構造」であることを示しています。


コンテナホテルを建てる方への次のステップ

1棟貸し型コンテナホテル開業の検討を前に進めるためのステップを示します。

ステップ1:事業構想を固める

  • 目的:投資回収重視/地方創生/本業としての宿泊事業
  • 想定顧客:訪日/国内ファミリー/カップル/グループ
  • 客単価のレンジ:15,000円台/30,000円台/50,000円超

ステップ2:立地を選定する

  • 用途地域の確認(ホテル・旅館が建てられるか)
  • 観光需要・競合状況
  • 道路幅4.0m以上・搬入条件
  • 上下水道・電気・ガス・通信のインフラ

ステップ3:プランとサイズを決める

  • 1棟単独/連棟複数
  • 21ft単棟/24ft+13ftコネクト/連棟3棟
  • 差別化要素(サウナ・温泉・テラスなど)

ステップ4:許認可と建築計画

  • 旅館業法(簡易宿所営業)の保健所申請
  • 建築確認申請(または200㎡以下特例の活用)
  • 消防設備・浄化槽・浄水設備の検討

ステップ5:見積もり取得と回収試算

  • 初期投資の総額
  • 年間収支と回収期間
  • 運営体制(自主/代行/ハイブリッド)

お問い合わせ

1棟貸し型コンテナホテルの開業をご検討中の方は、まず無料見積もりからご相談ください。立地条件・予算・運営イメージに応じた最適なプランをご提案します。

  • 電話:0120-910-868
  • メール/フォームでのお問い合わせ:BOX OF IRON HOUSE 公式サイトより
  • WEBカタログのご請求も受け付けています

「強い構造×自由な空間」 群馬県前橋市の自社工場で、設計から塗装まで一貫生産。母島の宿泊施設・北海道別荘の実績で、過酷な立地条件にも対応できる宿泊施設をお届けします。


よくある質問(FAQ)

Q1. コンテナホテルの開業費用はいくらですか?

21ft単棟タイプで1,800万〜2,600万円、連棟3棟+共用棟で6,000万〜1億円が一般的な目安です。土地は別途必要です。差別化設備(サウナ・温泉等)の有無で大きく変動します。

Q2. コンテナホテルは儲かりますか?

21ft単棟・稼働率60%で年商約480万円・営業利益約212万円が現実的な水準です。稼働率70%超・差別化設備で客単価を上げられれば、利益はさらに伸びます。回収期間は4〜10年程度が現実的なレンジです。

Q3. コンテナホテルに必要な許可は何ですか?

旅館業法に基づく簡易宿所営業の許可(保健所)、建築基準法に基づく建築確認(または特例適用)、消防法に基づく防火対象物使用開始届、用途地域の確認です。営業形態(旅館業法/民泊新法/特区民泊)の選択も重要です。

Q4. 民泊新法と旅館業法、どちらを選ぶべきですか?

投資回収を本格的に目指すなら旅館業法(簡易宿所営業)を選びます。年間180日制限がなく、365日営業できるためです。副業や試行運用なら民泊新法も選択肢です。

Q5. コンテナホテルは固定資産税がかかりますか?

正規の建築物として登記されたコンテナホテルは、固定資産税の課税対象です。年間20〜50万円程度が一般的な目安です。これは「建築物として認められている証拠」であり、資産価値の根拠です。

Q6. コンテナホテルの工期はどのくらいですか?

設計から引き渡しまで4〜8ヶ月が標準です。在来工法のペンション・コテージ(10〜14ヶ月)と比べて、半分以下の工期で開業できます。観光シーズンに合わせた逆算スケジュールも可能です。